青森県弁護士会主催、法テラス青森後援で、高齢者・障がい者の方のための無料電話相談を実施しています。
弁護士会費で行っているので、弁護士会単位で見れば無償奉仕活動ということになると思います。
毎週火曜日の13時30分から16時まで、専用の電話番号にかけると、弁護士が電話に出て、そのまま相談ができます。
必要に応じて、事務所での相談や出張相談に移行しますが、その部分は法テラスの民事法律扶助を使うか有償かになります。
どれが正式名称なのかが分からないのですが、次のような呼び方もあるようです。
○ 高齢者・障がい者無料法律相談
○ ひまわりあんしん高齢者・障がい者のための弁護士電話法律相談
○ 高齢者・障がい者無料電話相談制度
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ぼくも先日、この相談を担当しました。
以前に別の電話法律相談を担当した時にも感じたことですが、初めての方からの初めての案件について電話だけで相談を受けるというのは、情報が少なくてなかなか難易度が高いと感じます。
相談の中心は会話だとしても、表情や仕草や資料やホワイトボードといったものも大事な役割を果たしているのですよね。面談相談だと、人物関係図や時系列表などを一緒に作りながら相談を伺うこともよくあります。
主催側としても、電話で本格的な法律相談をしようというよりは、まずは気軽に電話で聞いてもらい、法律問題なのかどうかや当座の対応、あるいは本格的な法律相談をするべきかどうかの部分を助言することに主眼があるのではないかという気がします。
それに対して、電話をかけてくる方は、電話だけで済ませたいから電話相談を選んでいるわけで、資料を持って面談相談をした方がいいですよとお勧めしても「電話でなんとかしてくれ」と食い下がってこられることもあり、なかなかに大変です。
また、担当者がぼくの場合に限った話ですが、高齢者の方の中に地元の言葉が強い方がおられて、青森歴が短いぼくに当たってしまったために聞き返すようになってしまったのは申し訳なかった点でした。
電話相談には上記のような限界がある一方、無料でご自宅からすぐに相談できる利点もあるので、適材適所で活用して頂けるとよいと思います。